大人気漫画の鬼滅の刃に登場する鬼の猗窩座ですが、敵でありながらもかっこいいという意見が多くあります。そんな猗窩座の名前の由来は何なのでしょうか。辛い過去もあったようなのですが、そのあたりも気になりますよね。
そこで今回は、鬼滅の刃の猗窩座について、名前の由来やかわいそうな過去もご紹介します。
猗窩座がかっこいい!
猗窩座は鬼滅の刃 無限列車編で初めて登場し、煉獄杏寿郎と激闘を繰り広げた猗窩座ですが、それをきっかけに炭次郎にとっても深い因縁関係のある存在となりました。そんな猗窩座がかっこいいと言われる理由をご紹介します。
戦闘スタイル
猗窩座の戦い方は、武器等を使わず拳で戦うスタイルで、他の上弦の鬼のように夢を使って暗殺したり、毒を使って攻撃したりする等、姑息な手段を使わず正々堂々と戦う姿がかっこいいと思われているようです。また、“羅針“により自身のテリトリーに入った相手の闘気を察知し、動きを先読みすることができ、圧倒的な強さを持っているところも人気のポイントです。
一貫した考え方
強者には敬意を表し、弱者は徹底的に嫌うという価値観で、煉獄杏寿郎との戦いでは、その強さを認めて「鬼にならないか」と勧誘する場面もありました。ひたすらに強さを求めるという一貫した信念は最後までぶれることはなく、そのような姿勢に惹かれる人も多いようです。公式ファンブックによると、人を食べている時間よりも鍛錬をしていた時間の方が長かったと記載されており、強くなるためには努力を惜しまない一面もあることがわかりました。
一途な愛情を持っている
猗窩座は人間だった頃、恋雪(こゆき)という恋人がいて、深い愛情を持っていました。鬼になる前の記憶はなくなっているはずの猗窩座は「女性を食べない・殺さない」という特徴があり、鬼になってもどこかで恋雪を思う気持ちが残っていることがわかります。女性ばかりを喰らう童磨とは真逆の存在ですね。強さの根源は大切な人を守ることにあるという点が人気の理由の1つとなっているようです。
名前の由来
猗窩座は人間だった頃は狛治(はくじ)という名前でした。狛は狛犬を指していると言われており、原作で恋雪が殺されてしまう回では「役立たずの狛犬」というサブタイトルがついていたり、「狛犬みたいなものだ」と言われているシーンもありました。その後、鬼になり鬼無辻無惨に猗窩座という名前を付けられます。「猗」という字は去勢した犬を意味する漢字で、「窩」は住みか・あなぐらなどの意味があり、「座」は座るということを表しています。当時言われていた「役立たずの狛犬」があなぐらに座っているという意味合いで、大切なものを守れなかった狛治に対して皮肉を込めてつけられた名前と言われています。
能力
猗窩座の血鬼術は「破壊殺」という拳を使った技を放ちます。猗窩座が血鬼術と言わない理由は、攻撃の際に自分の血を使わないからです。猗窩座の技は、人間だった頃に「素流道場」で学んだことがベースとなっています。そんな破壊殺の技は下記のようなものがあります。
- 破壊殺・羅針(らしん):闘気を察知することで相手の動きを先読みする
- 破壊殺・空式(くうしき):衝撃波による遠距離攻撃
- 破壊殺・乱式(らんしき):全方位に打撃の連打を繰り出す
- 破壊殺・滅式(めっしき):瞬時に間合いを詰めて放つ抜き技
- 破壊殺・万葉閃柳(まんようせんやなぎ):上方から下方へと放つ一撃技
他にも様々な技があるのですが、脚式 流閃群光・鬼芯八重芯・青銀乱残光など、花火に関わる名称の技が多くあります。花火大会で結婚を誓った恋雪との思い出がここにも刻まれているのですね。
担当声優
猗窩座の声優を担当しているのは、石田彰さんです。石田彰さんといえば、「銀魂」の桂小太郎、「新世紀エヴァンゲリオン」の渚カヲル、「NARUTO」の我愛羅など、様々な有名作品で主要キャラクターを演じてきた人気俳優さんです。猗窩座というキャラクターは、悪役という立ち位置で登場するため、敵が強くなければ物語が面白くならないという前提のもと、その強さを説得力のある形で表現できるよう意識して声をあてていたそうです。これを知ったうえでまた猗窩座の声を聞くと、さらに迫力が伝わりそうですね!
かわいそうな過去
猗窩座は、病気の父親のために盗みを働き、罪人の入れ墨を入れられるという厳しい境遇にあり、父親はその後自殺してしまい、深い絶望に陥りました。父親の死後にたまたま辿り着いた街で、師匠である慶蔵(けいぞう)と出会い、行く宛てのない猗窩座を迎え入れてもらい、娘の恋雪との恋仲になります。花火の夜に猗窩座と恋雪は結婚することを誓い、「誰よりも強くなって、一生あなたを守ります」という約束を交わしました。しかし、日頃から慶蔵をよく思わない隣の剣術道場が、井戸に毒を入れたことにより、恋雪と共に殺されてしまいました。狛治は激しい怒りで隣の道場を襲撃して67人を殺害し、復讐を遂げます。その後、自暴自棄になっていた狛治は無惨と出会い、鬼になることとなりました。
最後はどうなる?
猗窩座は無限城編で、炭次郎と富岡義勇と激闘を繰り広げ、最後は人間だった頃の記憶を思い出します。戦いの途中までは、鬼として異常な形で進化した猗窩座の体は斬られても再生を繰り返していましたが、狛治の人格が戻ったことで再生を拒み、自ら死んでいきました。最後の最後に、自分が何のために強くなりたかったのか、ということに向き合うことができ、猗窩座の意識の中の恋雪が「猗窩座さん ありがとう。もう充分です」と声をかけてくれたことで、最後を迎えました。これらのシーンは劇場版 鬼滅の刃「無限城編」でも描かれており、映画館で見た人からは涙が止まらなかった、何回でも見たい、などと絶賛の声が多く上がっています。
まとめ
今回は、鬼滅の刃の猗窩座について、名前の由来やかわいそうな過去もご紹介しました。猗窩座の芯が通った考え方や、恋雪に対する一途な思いなどが、かっこいいといわれる理由のようですね。悲しい過去もありましたが、最後には記憶の中で恋雪と再会できてよかったです。今後上映される鬼滅の刃 無限城編 第二章の公開が楽しみですね。










